「売場」にとっては、違う。「売場」に求められるのは、来店されたお客様の歓待であり、お客様への親切・刺激である。お客様を刺激する新刊が出るたびに、元のコード体系そのものが揺るがされる筈だ(そうでなければ、その本は読者を刺激しない)。そのことに悩みながら、棚のあり様を少しずつ改変していくのが、棚担当者の仕事である。そういう仕事にとって、そして商品の仕入れそのものにとって、お客様とのコミュニケーションは、何よりの糧となる。のみならず、そうしたコミュニケーションそのものが、お客様の来店欲を生み出し、来店動機を強化することも多い。積極的なコミュニケーションはまた、書店員の接客スキルを大いに向上させる。
繰り返そう。お客様に来店頂くこと、一度来店されたお客様に「また来よう」という思いを抱いて返って頂くこと、そうしてリピーター、ファンを増やすこと、そのことを通してしか、「売場」の成長は、無い。